Bill Evansの晩年の作品、死後に発表された。
アルバムジャケットの美しさもさることながら、なくなった妻のEllaineに捧げた"B Minor Waltz"が素晴らしい。Evansの奏でる一つ一つの音が澄んだ空間に響き渡り、美しさと悲しさが入り混じった、複雑な気持ちが表現されているように感じる。短い曲だが、インパクトが強い曲だ。
アルバムタイトル曲の"You Must Believe In Spring"は2曲目だが、1曲目の"B Minor Waltz"同様、落ち着いた悲しげなトーンで、この2曲でこのアルバムの全体のイメージを形作っているといえる。
兄に捧げた"We Will Meet Again"や、8曲目の"Without A Song"などがお気に入りの曲だが、やはりこのアルバムでは"B Minor Waltz"が最高だと思う。
死期を目前にしてこれほどの表現ができるなんて、やはり偉大なアーティストだ。
自分は寿命を全うするまで常にベストが尽くせるだろうか・・・
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