2009年12月29日火曜日

Christmas Songs : Diana Krall


またもや久しぶりの更新となってしまった。2か月以上もあいてる…。
しかもクリスマスを過ぎてあと数日で新年というタイミングでクリスマスアルバムとはねぇ…。

今回はクリスマス一週間前にオンライン購入したDiana Krallの「Christmas Songs」。Diana Krallの歌唱力は以前書いた通り素晴らしく、スタンダード(=定番)なクリスマスナンバーを落ち着いた雰囲気で歌っている。これを車の中で聴きながらドライブしていると、今でもわくわくしていた子供のころの気持ちが甦ってくる。クリスマスソングの力は偉大だね。

私が育った家庭ではクリスマスを特別祝うことはなく、クリスマスプレゼントもほとんどなかったのだが、それだけに3歳のときに初めてクリスマスプレゼントをもらった時のことを鮮明に覚えている。
クリスマスはサンタがやって来て、いい子にしているとプレゼントをもらえる、というのを何となく理解していたころだったと思うが、朝起きると枕元に明治のアーモンドチョコレートが置いてあったのだ。
「おやつはお母さんからもらうもの」としか思っていなかった私にとって、枕元に、しかも朝にチョコレートをもらうことは全くの予想外であった。嬉しくなって飛び起き、チョコレートの箱を胸に抱きつつ、母親にこれは誰が置いたものかと聞いたが、知らないというのだ。父親にも聞いたがニコニコしながら知らないと言う。
であればいったい誰なのか。これはもう白いヒゲをはやしたサンタさん以外いないのである。これが私がサンタを信じ始めた瞬間であった。

今思えば、そのチョコレートは父親が前日パチンコにでも行ってもらってきたものかもしれないのだが、「クリスマス」というものが、ただのチョコレートを魔法のチョコレートに変えてしまうのである。うーん、クリスマスは偉大だね。

ク リスマスを盛大に祝う家庭もあるし、「異教徒の祭りじゃ」とクリスマスを無視して餅つき優先する家庭もあるだろうが、子供にとってわくわくするイベントはどんな形であれ作ってあげたほうがいいと思う。何かをしてもらえる嬉しさ、何かをしてあげて喜んでもらえる楽しさはきっと思いやりの心につながるから。

と、いうことで来年は「思いやり」をテーマに頑張ってみたいと思う年末仕事納めです。

2009年10月15日木曜日

腰痛クラブ

今週、私はギックリ腰になった。人生で初めての経験である。

日曜日の野球練習後にそいつはやってきた。帰りにラーメン屋へ寄ろうと車から降りたあと、腰が激痛で伸ばせなくなってしまったのである。

これまで、スポーツの後に軽い腰痛を感じることは多々あったのだが、これ程の激痛は初めてで、翌日もほとんど動けなかった。

連休明けの火曜日、重要な会議がなければ休みたいところだったがそうもいかず、あまりの痛さにアウアウ言いながらやっと会社へ辿り着いた。
その日はちょうど役員会で、お偉いオジサマがたが私のいるオフィスに集結する日。なぜかウチの会社では、腰痛がオジサマがたの一種のステータスとなっており、「腰痛知らないヤツ=苦労知らないヤツ」くらいの雰囲気があるのだ。私はアウアウ言いながら腰を曲げて小股で歩いていたのだが、その姿を見たオジサマ方がそんな私をイジらずに見逃すはずがない。「ほほぅ、お前も成長したのぅ」と、ニヤニヤしながら近付いてくる・・・。
アウアウとニヤニヤの遭遇である。
愛想笑いする余裕すらない私は放っておいてほしかったのだが、その都度、現在の症状やこれまでの経緯を説明し、オジサマがたそれぞれのユニークな治療法を聞かねばならなかった。

やっとオジサマがたのニヤニヤから逃れられたと思い、ホッとして喫煙室に行くと、今度はオジサマがたが一堂に集結しているのである。しかもどうやら私のギックリ腰の話から始まって腰痛の話で盛り上がっているらしい。飛んで火に入る秋のアウアウとは私のことで、ここでめでたく私もこの「腰痛クラブ」のメンバーとなった。できれば一生なりたくないメンバーである。

翌日も一向に痛みがひく気配がない。座っている時はいいのだが、立ち上がって腰を伸ばそうとすると腰椎に激痛が走る。私の机から立ち上がって二歩くらい歩いたところに新入女子社員のYさんが座っているのだが、ちょうどそのあたりで「グキッ!」っと激痛が走るのだ。Yさんのすぐ背後で私が「はうぅっ!」などと怪しげな声を漏らすので、Yさんがその度にビクッ!っとしている。これはまずい。セクハラで訴えられる前に病院へ行くことにした。

病院の選択にあたっては、「腰痛クラブ」の諸先輩方から様々なご意見を頂戴していたのだが、初回でもあるし、視覚的根拠を重んじる私は整形外科に行くことにした。
以前これも野球試合中の怪我で通ったことのあるM整形外科へ行くことにしたのだが、なんと歩いているうちに症状が軽くなっていく。よく考えてみると私はいつもそうなのである。歯医者に向かうと歯痛はよくなるし、風邪で内科へ行こうとすると熱が下がってしまう。なぜなのか分からないが、ツラさが医者に伝わりにくい損な体質だ。

診察室へ入ると、久しぶりに会う先生。思い出した。この先生は「ドS」なのだ。
先生は私を診察台の上で横にさせると、力ずくで足を上下させるわ、腰はグリグリ捻らせるわであっという間に痛み復活である。

「これはどう?」
「ギェー!痛いです痛いです」
「んじゃこっちは?」
「ウグッ!強烈に痛いです痛いですってば」
「だろうねぇ」

「だろうねぇ」ではない。そんなにしなくても痛みの場所は分かるだろうがよ。

その後、ズボンを半分下ろしたヨレヨレの状態でレントゲン室へ連れて行かれ、そこでも半ケツ状態で様々な角度にさせられ、何枚もレントゲンを撮られた。まさに拷問である。もうどうにでもしてください。ブツのありかは吐きますから…。

結局、今回の腰痛は私の腰椎がズレていることと、若いころにスポーツで腰を酷使したために骨が変形しているのが原因だそう。

「昔取ったナントカやないけど、腹筋・背筋が落ちてるのに若い頃と同じように運動しよったらこうなるったい。」
「ということはセンセイ、腹筋・背筋を鍛えるしかないってことですか??」
「当たり前やろ!腹筋・背筋を鍛えるのはスポーツマンとして基本やろうが!みーんな鍛えんでスポーツするもんやけん、みーんな怪我してこの病院に来よろうが。ダハハッ!」

「ダハハッ!」ではない。そんなに言わなくても本人は十分分かってますから。

ドSな先生に拷問と言葉責めされないためにトレーニングに励もうと思う今日この頃であった…。

2009年10月10日土曜日

Come Away With Me : Norah Jones


「秋だから女性ボーカル」シリーズの第4弾は、いよいよNorah Jonesの「Come Away With Me」。
いよいよって書いたのは、Jazzファンでなくても多くの人が知っているいま旬の人だから。

なんつったってこの人はカワイイ。このジャケット写真もずっと眺めていても飽きない。・・・・う~ん、ヨイヨイ。

彼女の歌声は高音では少しハスキーだけど、囁くような歌い方にマッチしている。歌い方もパワフル!という感じではなく、聞いていると自然と気持ちが落ち着いてくるのだ。やっぱり秋にピッタリだね。

最初に彼女の歌を聴いたときは「Janis Ianに似てる!」と思ったのだが、同じように感じた人も多いのではないだろうか(年代によるか…)。声も歌い方も似ていて、Janis Ianを聴いていた青春まっただ中の時代を思い出しちゃったりする。やっぱり音楽と匂いはその時の出来事をセットにして記憶するんだねぇ。

JazzもCountryも歌える彼女だが、このアルバムで好きな曲は「Cold Cold Heart」と「I've Got To See You Again」でどちらもピアノの曲。ピアノの澄んだ音色と彼女の歌声はとてもマッチする。

このキュートな彼女が初主演した映画「My Blueberry Nights」は残念ながらまだ観れていない。WOWOWで何回も見逃してしまったのだが、ゆっくりDVDを観れるくらいの余裕のある生活がしたいなぁ。
しばらく空いていたが、来月には2年10ヶ月ぶりの新作アルバムも出る予定なので楽しみだ。

前回の投稿で、「秋はやっぱり新米だ」と書いたが、会社の近くのあちこちの定食屋さんでも新米のご飯が出るようになってきた。炭水化物ファンである私はもちろんオカワリしてしまうのだが、ご飯が新米に変わると周りのオカワリ率も上がっているようだ。私の祖父母も含めて農家の皆さん、おいしいお米を作って頂いてありがとうございます。皆さんのおかげでますます太りそうです…。

2009年9月29日火曜日

Blame It on My Youth : Holly Cole Trio


すっかり定着(?)した「秋だから女性ボーカル」シリーズの第三弾。今回は実力派カナダ人Jazzシンガー、Holly Cole。

アルバム「Blame It on My Youth」は彼女の二作目となるが、このあとに続く「Don't Smoke in Bed」、「Temptation」等と並んで彼女の黄金期を構成したアルバムと言える。

このアルバムには、かの有名な「Calling You」が収録されているが、この曲は映画「Bagdad Cafe」でJevetta Steeleが主題歌として歌っており、聞いたことがある人も多いのでは。砂漠のモーテル"Bagdad Cafe"を中心にゆっくりと展開していくストーリーにJevettaが優しく歌う「Calling You」が溶け込んでいて、映画を象徴する曲だった。

一方、このアルバムに収録されているHolly Coleの「Calling You」、こちらもとても素晴らしい。記憶に残る一曲だ。彼女の歌声は低くて厚みがありながらも、高音では透明感を感じる。もちろん歌唱力は抜群で、低音から高音までよどみなく歌い上げる。

このアルバムはVocal、Piano、Acoustic Bassのトリオとなっており、彼女の歌声を十分に楽しめるシンプルな構成となっている。かといってPiano、Bassが控え目なわけではなく、イントロ部分でBassが効いたり、歌声にPianoが絡んだりと、すごくバランスが取れているトリオだ。

この「Blame It on My Youth」を聴いて気に入った方、是非とも「Don't Smoke In Bed」も聞いてほしい。Holly Coleの魅力爆発アルバムなので、きっとこちらも好きになるはず。

ところで最近、彼女のライブをテレビで見たのだが、随分お変りになっておられた。以前の彼女は目鼻立ちのはっきりした個性的な顔立ちで、歌声と同じく美し かったのだが、最近はかなりお太りになっているようで、彼女のアルバムジャケット写真を並べて比べてみると「…ほんとに本人か…?」と思えるくらいだった。外見的にはやや残念ではあるが、歌声はややハスキーになっていて魅力は変わらなかった。

何を食べて太っちゃったんだろうか…などと考えつつも、私も「食欲の秋」という言葉につい負けてしまう。「最近太った?」なんていう言葉が気にならなくなってきてしまった…。いかぁぁぁん!ゴルフと野球くらいじゃ痩せん!モーレツなワークアウトでモテ期よカモン!

しかし、秋は栗ごはんと秋刀魚もいいけど、やっぱりなんつっても新米がうれしいよねー。ご飯がうまいと幸せ感じるぅ。

(炭水化物が好きだとやっぱ痩せないか)

2009年9月26日土曜日

Nina Vidal : Nina Vidal


独断と偏見の「秋だから女性ボーカル」シリーズ第二弾、今回はNina Vidal。

少し前にiTunes Storeで、しかもiPhone上で購入したアルバム。衝動買いしてしまったのはとっても安かった(900円!)のと、試聴して分かった彼女の歌唱力の高さが理由だ。

Diana Krallの低くしっとりした声とは違って、Nina Vidalの声は澄んだ高い声で、”秋晴れ”の雲ひとつない空を突き抜けて行く感じで爽快感がある。

このアルバムでは彼女の歌声を十分生かす選曲がされており、アルバムタイトル通り「Nina Vidalとはこんなアーティストです」というのが良く分かる内容になっている。Des'reeやSadeが好きな人ならきっと気に入るだろうと思う。どの曲も甲乙つけがたいが、敢えて気に入っている曲を挙げるとすれば、「Lights On」と「Driving」だ。Bob Marleyのカバー曲「Waiting In Vain」(日本盤ボーナストラック)も彼女らしさが出ていて、なかなか良い。これは衝動買い成功だな。

歌唱力の高さで今後の可能性は広がりそうだが、彼女は今後どの方向に進んでいくんだろうか。私個人としてはスタンダードを歌うJazzシンガーへ成長してくれればと思うのだが・・・。いずれにしても次のアルバムが楽しみ。

秋は栗ごはんも良いけど、やはり秋刀魚と焼酎のゴールデンコンビか。

2009年9月14日月曜日

Live in Paris : Diana Krall

ごく最近amazonで購入した一枚。

夏が過ぎ、涼しい風が吹いてくると、しっとりとした女性ボーカルに浸りたくなる(ロマンチストではないんだけど)。
秋のおいしい食べ物とワインを楽しんでいたりすると、セクシーな女性ボーカルに浸りたくなる(お酒もそんなに強くないけど)。

ということで、iTunes Storeで女性ボーカルを探していたのだが、声が一番好みだったのがこのDiana Krall。
彼女の名前はずいぶん前から知っていたにもかかわらず、なかなか購入に踏み切れずにいたのだが、「秋だから」という本人以外理解不能な理由と、「Diana Krallならこの一枚!」という購入者のコメントに後押しされ買ってしまった。

でも期待通りの一枚。声って外見と同じくらい第一印象を左右すると思っているのだが、この人の声は低いけれど艶があり、自分の好みにぴったり。綾戸智絵のハスキーでパワフルな歌声も好きだけど、「秋だから」今はDiana Krallの声がしっくりくる。芯がしっかりしているような(気の強そうな)顔立ちも結構好みなのだが。

タイトル通りライブ録音で、熱狂的ではないが、静かに観客も楽しんでいる雰囲気が伝わってくる。演奏や歌声からもそれが伝わってきて完成度が高い一枚。ヘッドホンで聞いていると、会場の雰囲気にのみこまれそうになる。パリで聴きたかったなぁ(欧州にさえ行ったことはないけれど)。

お気に入りはスタンダードをスタンダードらしく歌った「Fly Me To the Moon」と、Billy Joelの名曲「Just the Way You Are」で、どちらも透明感のある彼女の歌声が素晴らしい。

でも「秋といえば」栗ごはんだよな…。

2009年9月11日金曜日

Agua De : Astrud Gilberto

久しぶりの投稿。会社の同僚にこのブログをつい教えてしまい(別に隠しているわけでもなかったが、マニアックな内容なのでウケないかと思い・・・)、「次回の更新待っています」などと言われてしまったので、更新せざるを得なくなってしまった。

Jazzファンが自分の周りに少ないと嘆きつつも、そんなマニアックな一面が嫌いでもない私。
実は身近にJazzファンがいるのをつい最近発見した。

私の会社では時々Office Partyというのを開催する。会社で頂くお中元やお歳暮のビール、ワインなどを会社でみんなで飲みましょうという企画で、そこそこ盛り上がる。男性社員 で少しずつお金を出し合って鉢盛とかを頼んで、会議室でワイワイやるのだが、普段なかなか一緒に飲みに行くことがない他の部署の人たちも入るから、結構楽 しい。

先日もこのOffice Partyがあったのだが、今年4月に異動で私の上司となったKさんが「音楽があればもっと盛り上がるはず!」と思いつき、「当日CD持ってくるから、おまえはステレオを調達しろ」という業務命令が下された。先天的に従順な私はそんなやや強引な命令に反発するはずもなく、お客様より頂いたという大変有難いステレオセットを「差押えだ」とか言いつつ別の営業所から強奪し、無事会議室に持ち込んだ。

Office Partyが始まると、Kさんは早速自宅から持ってきたAstrud GilbertoのAgua Deをかけ始めた。老若男女集う会議室にとってBossa Novaはナイスチョイスである。「おー今日は音楽つきかー!」と、ど演歌一筋的なおじさんもいい感じに。

お酒もすすみ、みんな音楽なんか無視してガヤガヤやり始めると、Kさんがおもむろに次のCDをカバンから取り出した。
なんと、Bill Evansの「Portrait in Jazz」、「Explorations」、「Sunday at the Village Vanguard」である。
Riverside4部作のうちの3枚で、王道中の王道ではないかっ!さらにRiversideの紙ジャケ!

いましたいましたJazzファンが!会議室で発見!

「Kさん、僕も持ってますよ、これ。」と話しかけると、Kさんニヤッと笑いながら「お前もJazz好きなのか!?」と嬉しそうな表情。しばらく周りを無視して KさんとJazz談義で盛り上がってしまった。Riversideの紙ジャケCDはワゴンセールで見つけたらしく、4部作の残りの一枚「Waltz for Debby」はレコードを持っているのでCDは買わなかったとのこと。Jazzファン歴長いのね。
今度は周りの人も巻き込んでJazz談義で盛り上がっている(といってもKさんと私が一方的に熱く語っているだけで、聞いている人の頭には「?」マークがいっぱい浮かんでいた)と、部屋の反対側で飲んでた社長がやって来て、「いいねぇ~エヴァンスは」。

いましたよ!ここにもJazzファンが!!またまた会議室で発見!

なんとなんと社長のAさんもJazzファンで、ニューヨーク勤務時代にVillage Vanguardにも行ったとのこと。ウラヤマシイ…。

結局、社長、Kさん、Nさん(同じ会社の人でもう一人Jazzファンがいたのです)と私の4人で「Jazz同好会」を結成することになった。マニアックなだけに結束も固そう…。

なにはともあれ、今回はOffice PartyでBill EvansのCDをかけたKさんの勇気に感謝。
この数日後、Kさん、Nさんと3人で中洲の老舗Jazz喫茶"River Side"に行ったのだが、その話は別のときに書こうかな。

2009年4月30日木曜日

Number Two Express : Christian McBride

トリオやカルテットを構成する楽器の中で、比較的目立たないけれども欠かせない大事な楽器がベース。Christian McBrideはかっこいいベース奏者でこのアルバムもとてもクール。

ベースってあまり目立たないので、ベースがリーダーのアルバムはあまり買わないけど、これはCDショップで試聴してすぐに気に入った。しばらく試聴機の前で「シブいぜ…」とか言いながらねばっていたのだが、20分も聴いているとさすがに皆さん(誰?)に悪いので購入することにした。

このアルバムは2枚目のリーダー作ということだが、どの曲も個性がありながら全体的に洗練されバランス良くまとまっていて、とても落ち着く感じ。ベースリーダーのアルバムだけあって、ベースに注目しながら聴いていると、ベースの役割の大きさをすごく感じる。ベースの素晴らしさが分かるアルバムの一つだ。このアルバムにはChick Coreaも参加している。

Benny Greenのトリオでデビューし、Joshua Redmanのアルバムに参加したりしているところを見れば、彼の演奏や音楽性に安定感があるのが分かる。

う~ん、やっぱベースって落ち着くねぇ…

2009年4月26日日曜日

Moanin' : Art Blakey and The Jazz Messengers

Funky Jazzの名盤といえばこれ。Art BlakeyはModern Jazz黄金期のDrummerで、Blakeyがリーダーであり数々の素晴らしいアーティストを輩出したThe Jazz Messengersとの演奏である。
なんつったってアルバムジャケットのインパクト強すぎ。

1曲目のタイトル曲の"Moanin'"、日本でも大ヒットしたので、これも多くの人が聞いたことがあるはずだと思う。Blakeyの魂を打つドラムと、Lee MorganのこれまたFunkyなTrumpetが最高。これを聞いていると頭は縦振り、お尻は横振りという怪しい動きでついついノリノリになってしまう。

6曲目の"Blues March"はその名の通りマーチだが、これを聞きながら歩くと、背筋はシャンと伸び、膝は90度まで上がってしまい、目的地に早めに着いてしまうという効果がある。疲れてあんまり歩きたくないなーって時は効果抜群。お試しあれ。

でも夜に聞くと目が冴えてきちゃったりするのでご注意を。

2009年4月24日金曜日

Waltz for Debby : Bill Evans

言わずと知れたJazz Pianoの名盤である。

一曲目の"My Foolish Heart"はJazzを余り聴かない人でも知っている有名なスタンダード。「教授」と呼ばれたEvansは完璧な「間」と完璧な「抑揚」で、他の誰でもないEvansの"My Foolish Heart"にしている。とても美しい曲。

最近では映画「大停電の夜に」に使われていたが、映画全体の雰囲気もこの曲にぴったりだった。 タイトル曲の"Waltz for Debby"は2テイク収録されているが、同じ曲ながら全く違う感じが出ていて面白い。

Jazzのアルバムには同じ曲の別テイクが2〜3収められていることが多いけど、聴き比べてみるとそれぞれが別のテイスト(テイストという言葉を使うのはちょっとハズカシイ…)を持っていて面白い。名曲なら何度聴いても飽きないしね。 「Jazzを聴くならまずコレ!」と言える一枚ですね。

2009年4月20日月曜日

Wish : Joshua Redman

Joshua Redmanは好きなサックス奏者の一人。
このアルバムは彼の2作目のアルバムだが、アルバムタイトル曲の"Wish"と"Blues for Pat"が特に素晴らしい。

どちらもLive Performanceが収録されているが、聴衆がどんどん引き込まれていくのが手に取るように分かる。
私は高校卒業してすぐにこのアルバムを聴いたが、これまたビビビっと衝撃を受けてしまった。

当時Blue Noteにも来ていたので、"student night"という学割制度もあり、2回ほど彼の演奏を聴くことができた。若々しく熱気のこもった演奏とは対照的に、本人はとても落ち着いていてスマートな印象だったことを覚えている。

この後、彼が発表するアルバムはやや前衛的な路線へ進むのだが、私は今でもこのアルバムが一番好きだな。

2009年4月16日木曜日

Jazz好きの悩み

音楽の趣味は人それぞれ。

私が好きなのはJazz。
車の中や通勤のバスの中でいつも聞いている。
Jazz以外に演歌やJ-popも聞くけれど、それはカラオケのため。

もちろんカラオケでNat King Coleのように「枯葉」などを歌えれば、オーディエンスから拍手喝采を浴びるだろうが、残念ながら私にはそのような卓越した歌唱力を持ち合わせていないので、カラオケではもっぱら力のこもった演歌か、メロディーを手探りしている感じのスガシカオなどを歌うようにしている。

閑話休題。

小学生低学年の時に父親のレコードコレクションの中にあったDave Brubeckの"Take Five"を聴き、背筋に衝撃を受けて以来、Jazzは私の中心に常にある。

しかしJazz好きには困ったことがある。
他の音楽と比べて、音楽の嗜好を他の人と共有することが難しいのである。これは寂しい。
私の今までの経験から言うと、Jazzは他の音楽に比べてファンが少なく、Bossa NovaやBluesまで拡げれば少し話ができるかなーという程度だと思う。「Jazz命っす」のような人はかなり希少だ。
レンタルCD店でもJazzコーナーはちょこっとしかないし…。

冒頭に書いたように音楽の趣味は人それぞれであるので仕方がないとは思うが、素晴らしい演奏に出会った感動を他の人となかなか分かち合えないのはちょっとサビシイなあと思う。
特に小学校からずーっと今に至るまで、自分一人で悶々と「Jazz好き」を続けてきたわけだし。

従って、このブログではその感動を一方的に書いてみたりもしようと思う。

2009年4月15日水曜日

ブログタイトルについて

このブログのタイトルとした"go the long way round"とは、まわり道をするという意味。

まわり道ばかりでなかなか真っ直ぐには進んで行けない自分の現状を
打破したいと思いつつも、

まわり道や道草は決して苦しく辛いものばかりではなく、人生を豊かにする
経験も多々あるなぁと思い、遠回りしていく中で出会ったモノやコトを
書いてみようかと思う。