2009年4月30日木曜日

Number Two Express : Christian McBride

トリオやカルテットを構成する楽器の中で、比較的目立たないけれども欠かせない大事な楽器がベース。Christian McBrideはかっこいいベース奏者でこのアルバムもとてもクール。

ベースってあまり目立たないので、ベースがリーダーのアルバムはあまり買わないけど、これはCDショップで試聴してすぐに気に入った。しばらく試聴機の前で「シブいぜ…」とか言いながらねばっていたのだが、20分も聴いているとさすがに皆さん(誰?)に悪いので購入することにした。

このアルバムは2枚目のリーダー作ということだが、どの曲も個性がありながら全体的に洗練されバランス良くまとまっていて、とても落ち着く感じ。ベースリーダーのアルバムだけあって、ベースに注目しながら聴いていると、ベースの役割の大きさをすごく感じる。ベースの素晴らしさが分かるアルバムの一つだ。このアルバムにはChick Coreaも参加している。

Benny Greenのトリオでデビューし、Joshua Redmanのアルバムに参加したりしているところを見れば、彼の演奏や音楽性に安定感があるのが分かる。

う~ん、やっぱベースって落ち着くねぇ…

2009年4月26日日曜日

Moanin' : Art Blakey and The Jazz Messengers

Funky Jazzの名盤といえばこれ。Art BlakeyはModern Jazz黄金期のDrummerで、Blakeyがリーダーであり数々の素晴らしいアーティストを輩出したThe Jazz Messengersとの演奏である。
なんつったってアルバムジャケットのインパクト強すぎ。

1曲目のタイトル曲の"Moanin'"、日本でも大ヒットしたので、これも多くの人が聞いたことがあるはずだと思う。Blakeyの魂を打つドラムと、Lee MorganのこれまたFunkyなTrumpetが最高。これを聞いていると頭は縦振り、お尻は横振りという怪しい動きでついついノリノリになってしまう。

6曲目の"Blues March"はその名の通りマーチだが、これを聞きながら歩くと、背筋はシャンと伸び、膝は90度まで上がってしまい、目的地に早めに着いてしまうという効果がある。疲れてあんまり歩きたくないなーって時は効果抜群。お試しあれ。

でも夜に聞くと目が冴えてきちゃったりするのでご注意を。

2009年4月24日金曜日

Waltz for Debby : Bill Evans

言わずと知れたJazz Pianoの名盤である。

一曲目の"My Foolish Heart"はJazzを余り聴かない人でも知っている有名なスタンダード。「教授」と呼ばれたEvansは完璧な「間」と完璧な「抑揚」で、他の誰でもないEvansの"My Foolish Heart"にしている。とても美しい曲。

最近では映画「大停電の夜に」に使われていたが、映画全体の雰囲気もこの曲にぴったりだった。 タイトル曲の"Waltz for Debby"は2テイク収録されているが、同じ曲ながら全く違う感じが出ていて面白い。

Jazzのアルバムには同じ曲の別テイクが2〜3収められていることが多いけど、聴き比べてみるとそれぞれが別のテイスト(テイストという言葉を使うのはちょっとハズカシイ…)を持っていて面白い。名曲なら何度聴いても飽きないしね。 「Jazzを聴くならまずコレ!」と言える一枚ですね。

2009年4月20日月曜日

Wish : Joshua Redman

Joshua Redmanは好きなサックス奏者の一人。
このアルバムは彼の2作目のアルバムだが、アルバムタイトル曲の"Wish"と"Blues for Pat"が特に素晴らしい。

どちらもLive Performanceが収録されているが、聴衆がどんどん引き込まれていくのが手に取るように分かる。
私は高校卒業してすぐにこのアルバムを聴いたが、これまたビビビっと衝撃を受けてしまった。

当時Blue Noteにも来ていたので、"student night"という学割制度もあり、2回ほど彼の演奏を聴くことができた。若々しく熱気のこもった演奏とは対照的に、本人はとても落ち着いていてスマートな印象だったことを覚えている。

この後、彼が発表するアルバムはやや前衛的な路線へ進むのだが、私は今でもこのアルバムが一番好きだな。

2009年4月16日木曜日

Jazz好きの悩み

音楽の趣味は人それぞれ。

私が好きなのはJazz。
車の中や通勤のバスの中でいつも聞いている。
Jazz以外に演歌やJ-popも聞くけれど、それはカラオケのため。

もちろんカラオケでNat King Coleのように「枯葉」などを歌えれば、オーディエンスから拍手喝采を浴びるだろうが、残念ながら私にはそのような卓越した歌唱力を持ち合わせていないので、カラオケではもっぱら力のこもった演歌か、メロディーを手探りしている感じのスガシカオなどを歌うようにしている。

閑話休題。

小学生低学年の時に父親のレコードコレクションの中にあったDave Brubeckの"Take Five"を聴き、背筋に衝撃を受けて以来、Jazzは私の中心に常にある。

しかしJazz好きには困ったことがある。
他の音楽と比べて、音楽の嗜好を他の人と共有することが難しいのである。これは寂しい。
私の今までの経験から言うと、Jazzは他の音楽に比べてファンが少なく、Bossa NovaやBluesまで拡げれば少し話ができるかなーという程度だと思う。「Jazz命っす」のような人はかなり希少だ。
レンタルCD店でもJazzコーナーはちょこっとしかないし…。

冒頭に書いたように音楽の趣味は人それぞれであるので仕方がないとは思うが、素晴らしい演奏に出会った感動を他の人となかなか分かち合えないのはちょっとサビシイなあと思う。
特に小学校からずーっと今に至るまで、自分一人で悶々と「Jazz好き」を続けてきたわけだし。

従って、このブログではその感動を一方的に書いてみたりもしようと思う。

2009年4月15日水曜日

ブログタイトルについて

このブログのタイトルとした"go the long way round"とは、まわり道をするという意味。

まわり道ばかりでなかなか真っ直ぐには進んで行けない自分の現状を
打破したいと思いつつも、

まわり道や道草は決して苦しく辛いものばかりではなく、人生を豊かにする
経験も多々あるなぁと思い、遠回りしていく中で出会ったモノやコトを
書いてみようかと思う。