すっかり定着(?)した「秋だから女性ボーカル」シリーズの第三弾。今回は実力派カナダ人Jazzシンガー、Holly Cole。
アルバム「Blame It on My Youth」は彼女の二作目となるが、このあとに続く「Don't Smoke in Bed」、「Temptation」等と並んで彼女の黄金期を構成したアルバムと言える。
このアルバムには、かの有名な「Calling You」が収録されているが、この曲は映画「Bagdad Cafe」でJevetta Steeleが主題歌として歌っており、聞いたことがある人も多いのでは。砂漠のモーテル"Bagdad Cafe"を中心にゆっくりと展開していくストーリーにJevettaが優しく歌う「Calling You」が溶け込んでいて、映画を象徴する曲だった。
一方、このアルバムに収録されているHolly Coleの「Calling You」、こちらもとても素晴らしい。記憶に残る一曲だ。彼女の歌声は低くて厚みがありながらも、高音では透明感を感じる。もちろん歌唱力は抜群で、低音から高音までよどみなく歌い上げる。
このアルバムはVocal、Piano、Acoustic Bassのトリオとなっており、彼女の歌声を十分に楽しめるシンプルな構成となっている。かといってPiano、Bassが控え目なわけではなく、イントロ部分でBassが効いたり、歌声にPianoが絡んだりと、すごくバランスが取れているトリオだ。
この「Blame It on My Youth」を聴いて気に入った方、是非とも「Don't Smoke In Bed」も聞いてほしい。Holly Coleの魅力爆発アルバムなので、きっとこちらも好きになるはず。
ところで最近、彼女のライブをテレビで見たのだが、随分お変りになっておられた。以前の彼女は目鼻立ちのはっきりした個性的な顔立ちで、歌声と同じく美し かったのだが、最近はかなりお太りになっているようで、彼女のアルバムジャケット写真を並べて比べてみると「…ほんとに本人か…?」と思えるくらいだった。外見的にはやや残念ではあるが、歌声はややハスキーになっていて魅力は変わらなかった。
何を食べて太っちゃったんだろうか…などと考えつつも、私も「食欲の秋」という言葉につい負けてしまう。「最近太った?」なんていう言葉が気にならなくなってきてしまった…。いかぁぁぁん!ゴルフと野球くらいじゃ痩せん!モーレツなワークアウトでモテ期よカモン!
しかし、秋は栗ごはんと秋刀魚もいいけど、やっぱりなんつっても新米がうれしいよねー。ご飯がうまいと幸せ感じるぅ。
(炭水化物が好きだとやっぱ痩せないか)
2009年9月29日火曜日
2009年9月26日土曜日
Nina Vidal : Nina Vidal
独断と偏見の「秋だから女性ボーカル」シリーズ第二弾、今回はNina Vidal。
少し前にiTunes Storeで、しかもiPhone上で購入したアルバム。衝動買いしてしまったのはとっても安かった(900円!)のと、試聴して分かった彼女の歌唱力の高さが理由だ。
Diana Krallの低くしっとりした声とは違って、Nina Vidalの声は澄んだ高い声で、”秋晴れ”の雲ひとつない空を突き抜けて行く感じで爽快感がある。
このアルバムでは彼女の歌声を十分生かす選曲がされており、アルバムタイトル通り「Nina Vidalとはこんなアーティストです」というのが良く分かる内容になっている。Des'reeやSadeが好きな人ならきっと気に入るだろうと思う。どの曲も甲乙つけがたいが、敢えて気に入っている曲を挙げるとすれば、「Lights On」と「Driving」だ。Bob Marleyのカバー曲「Waiting In Vain」(日本盤ボーナストラック)も彼女らしさが出ていて、なかなか良い。これは衝動買い成功だな。
歌唱力の高さで今後の可能性は広がりそうだが、彼女は今後どの方向に進んでいくんだろうか。私個人としてはスタンダードを歌うJazzシンガーへ成長してくれればと思うのだが・・・。いずれにしても次のアルバムが楽しみ。
秋は栗ごはんも良いけど、やはり秋刀魚と焼酎のゴールデンコンビか。
少し前にiTunes Storeで、しかもiPhone上で購入したアルバム。衝動買いしてしまったのはとっても安かった(900円!)のと、試聴して分かった彼女の歌唱力の高さが理由だ。
Diana Krallの低くしっとりした声とは違って、Nina Vidalの声は澄んだ高い声で、”秋晴れ”の雲ひとつない空を突き抜けて行く感じで爽快感がある。
このアルバムでは彼女の歌声を十分生かす選曲がされており、アルバムタイトル通り「Nina Vidalとはこんなアーティストです」というのが良く分かる内容になっている。Des'reeやSadeが好きな人ならきっと気に入るだろうと思う。どの曲も甲乙つけがたいが、敢えて気に入っている曲を挙げるとすれば、「Lights On」と「Driving」だ。Bob Marleyのカバー曲「Waiting In Vain」(日本盤ボーナストラック)も彼女らしさが出ていて、なかなか良い。これは衝動買い成功だな。
歌唱力の高さで今後の可能性は広がりそうだが、彼女は今後どの方向に進んでいくんだろうか。私個人としてはスタンダードを歌うJazzシンガーへ成長してくれればと思うのだが・・・。いずれにしても次のアルバムが楽しみ。
秋は栗ごはんも良いけど、やはり秋刀魚と焼酎のゴールデンコンビか。
2009年9月14日月曜日
Live in Paris : Diana Krall
ごく最近amazonで購入した一枚。
夏が過ぎ、涼しい風が吹いてくると、しっとりとした女性ボーカルに浸りたくなる(ロマンチストではないんだけど)。
秋のおいしい食べ物とワインを楽しんでいたりすると、セクシーな女性ボーカルに浸りたくなる(お酒もそんなに強くないけど)。
ということで、iTunes Storeで女性ボーカルを探していたのだが、声が一番好みだったのがこのDiana Krall。
彼女の名前はずいぶん前から知っていたにもかかわらず、なかなか購入に踏み切れずにいたのだが、「秋だから」という本人以外理解不能な理由と、「Diana Krallならこの一枚!」という購入者のコメントに後押しされ買ってしまった。
でも期待通りの一枚。声って外見と同じくらい第一印象を左右すると思っているのだが、この人の声は低いけれど艶があり、自分の好みにぴったり。綾戸智絵のハスキーでパワフルな歌声も好きだけど、「秋だから」今はDiana Krallの声がしっくりくる。芯がしっかりしているような(気の強そうな)顔立ちも結構好みなのだが。
タイトル通りライブ録音で、熱狂的ではないが、静かに観客も楽しんでいる雰囲気が伝わってくる。演奏や歌声からもそれが伝わってきて完成度が高い一枚。ヘッドホンで聞いていると、会場の雰囲気にのみこまれそうになる。パリで聴きたかったなぁ(欧州にさえ行ったことはないけれど)。
お気に入りはスタンダードをスタンダードらしく歌った「Fly Me To the Moon」と、Billy Joelの名曲「Just the Way You Are」で、どちらも透明感のある彼女の歌声が素晴らしい。
でも「秋といえば」栗ごはんだよな…。
夏が過ぎ、涼しい風が吹いてくると、しっとりとした女性ボーカルに浸りたくなる(ロマンチストではないんだけど)。
秋のおいしい食べ物とワインを楽しんでいたりすると、セクシーな女性ボーカルに浸りたくなる(お酒もそんなに強くないけど)。
ということで、iTunes Storeで女性ボーカルを探していたのだが、声が一番好みだったのがこのDiana Krall。
彼女の名前はずいぶん前から知っていたにもかかわらず、なかなか購入に踏み切れずにいたのだが、「秋だから」という本人以外理解不能な理由と、「Diana Krallならこの一枚!」という購入者のコメントに後押しされ買ってしまった。
でも期待通りの一枚。声って外見と同じくらい第一印象を左右すると思っているのだが、この人の声は低いけれど艶があり、自分の好みにぴったり。綾戸智絵のハスキーでパワフルな歌声も好きだけど、「秋だから」今はDiana Krallの声がしっくりくる。芯がしっかりしているような(気の強そうな)顔立ちも結構好みなのだが。
タイトル通りライブ録音で、熱狂的ではないが、静かに観客も楽しんでいる雰囲気が伝わってくる。演奏や歌声からもそれが伝わってきて完成度が高い一枚。ヘッドホンで聞いていると、会場の雰囲気にのみこまれそうになる。パリで聴きたかったなぁ(欧州にさえ行ったことはないけれど)。
お気に入りはスタンダードをスタンダードらしく歌った「Fly Me To the Moon」と、Billy Joelの名曲「Just the Way You Are」で、どちらも透明感のある彼女の歌声が素晴らしい。
でも「秋といえば」栗ごはんだよな…。
2009年9月11日金曜日
Agua De : Astrud Gilberto
久しぶりの投稿。会社の同僚にこのブログをつい教えてしまい(別に隠しているわけでもなかったが、マニアックな内容なのでウケないかと思い・・・)、「次回の更新待っています」などと言われてしまったので、更新せざるを得なくなってしまった。
Jazzファンが自分の周りに少ないと嘆きつつも、そんなマニアックな一面が嫌いでもない私。
実は身近にJazzファンがいるのをつい最近発見した。
私の会社では時々Office Partyというのを開催する。会社で頂くお中元やお歳暮のビール、ワインなどを会社でみんなで飲みましょうという企画で、そこそこ盛り上がる。男性社員 で少しずつお金を出し合って鉢盛とかを頼んで、会議室でワイワイやるのだが、普段なかなか一緒に飲みに行くことがない他の部署の人たちも入るから、結構楽 しい。
先日もこのOffice Partyがあったのだが、今年4月に異動で私の上司となったKさんが「音楽があればもっと盛り上がるはず!」と思いつき、「当日CD持ってくるから、おまえはステレオを調達しろ」という業務命令が下された。先天的に従順な私はそんなやや強引な命令に反発するはずもなく、お客様より頂いたという大変有難いステレオセットを「差押えだ」とか言いつつ別の営業所から強奪し、無事会議室に持ち込んだ。
Office Partyが始まると、Kさんは早速自宅から持ってきたAstrud GilbertoのAgua Deをかけ始めた。老若男女集う会議室にとってBossa Novaはナイスチョイスである。「おー今日は音楽つきかー!」と、ど演歌一筋的なおじさんもいい感じに。
お酒もすすみ、みんな音楽なんか無視してガヤガヤやり始めると、Kさんがおもむろに次のCDをカバンから取り出した。
なんと、Bill Evansの「Portrait in Jazz」、「Explorations」、「Sunday at the Village Vanguard」である。
Riverside4部作のうちの3枚で、王道中の王道ではないかっ!さらにRiversideの紙ジャケ!
いましたいましたJazzファンが!会議室で発見!
「Kさん、僕も持ってますよ、これ。」と話しかけると、Kさんニヤッと笑いながら「お前もJazz好きなのか!?」と嬉しそうな表情。しばらく周りを無視して KさんとJazz談義で盛り上がってしまった。Riversideの紙ジャケCDはワゴンセールで見つけたらしく、4部作の残りの一枚「Waltz for Debby」はレコードを持っているのでCDは買わなかったとのこと。Jazzファン歴長いのね。
今度は周りの人も巻き込んでJazz談義で盛り上がっている(といってもKさんと私が一方的に熱く語っているだけで、聞いている人の頭には「?」マークがいっぱい浮かんでいた)と、部屋の反対側で飲んでた社長がやって来て、「いいねぇ~エヴァンスは」。
いましたよ!ここにもJazzファンが!!またまた会議室で発見!
なんとなんと社長のAさんもJazzファンで、ニューヨーク勤務時代にVillage Vanguardにも行ったとのこと。ウラヤマシイ…。
結局、社長、Kさん、Nさん(同じ会社の人でもう一人Jazzファンがいたのです)と私の4人で「Jazz同好会」を結成することになった。マニアックなだけに結束も固そう…。
なにはともあれ、今回はOffice PartyでBill EvansのCDをかけたKさんの勇気に感謝。
この数日後、Kさん、Nさんと3人で中洲の老舗Jazz喫茶"River Side"に行ったのだが、その話は別のときに書こうかな。
Jazzファンが自分の周りに少ないと嘆きつつも、そんなマニアックな一面が嫌いでもない私。
実は身近にJazzファンがいるのをつい最近発見した。
私の会社では時々Office Partyというのを開催する。会社で頂くお中元やお歳暮のビール、ワインなどを会社でみんなで飲みましょうという企画で、そこそこ盛り上がる。男性社員 で少しずつお金を出し合って鉢盛とかを頼んで、会議室でワイワイやるのだが、普段なかなか一緒に飲みに行くことがない他の部署の人たちも入るから、結構楽 しい。
先日もこのOffice Partyがあったのだが、今年4月に異動で私の上司となったKさんが「音楽があればもっと盛り上がるはず!」と思いつき、「当日CD持ってくるから、おまえはステレオを調達しろ」という業務命令が下された。先天的に従順な私はそんなやや強引な命令に反発するはずもなく、お客様より頂いたという大変有難いステレオセットを「差押えだ」とか言いつつ別の営業所から強奪し、無事会議室に持ち込んだ。
Office Partyが始まると、Kさんは早速自宅から持ってきたAstrud GilbertoのAgua Deをかけ始めた。老若男女集う会議室にとってBossa Novaはナイスチョイスである。「おー今日は音楽つきかー!」と、ど演歌一筋的なおじさんもいい感じに。
お酒もすすみ、みんな音楽なんか無視してガヤガヤやり始めると、Kさんがおもむろに次のCDをカバンから取り出した。
なんと、Bill Evansの「Portrait in Jazz」、「Explorations」、「Sunday at the Village Vanguard」である。
Riverside4部作のうちの3枚で、王道中の王道ではないかっ!さらにRiversideの紙ジャケ!
いましたいましたJazzファンが!会議室で発見!
「Kさん、僕も持ってますよ、これ。」と話しかけると、Kさんニヤッと笑いながら「お前もJazz好きなのか!?」と嬉しそうな表情。しばらく周りを無視して KさんとJazz談義で盛り上がってしまった。Riversideの紙ジャケCDはワゴンセールで見つけたらしく、4部作の残りの一枚「Waltz for Debby」はレコードを持っているのでCDは買わなかったとのこと。Jazzファン歴長いのね。
今度は周りの人も巻き込んでJazz談義で盛り上がっている(といってもKさんと私が一方的に熱く語っているだけで、聞いている人の頭には「?」マークがいっぱい浮かんでいた)と、部屋の反対側で飲んでた社長がやって来て、「いいねぇ~エヴァンスは」。
いましたよ!ここにもJazzファンが!!またまた会議室で発見!
なんとなんと社長のAさんもJazzファンで、ニューヨーク勤務時代にVillage Vanguardにも行ったとのこと。ウラヤマシイ…。
結局、社長、Kさん、Nさん(同じ会社の人でもう一人Jazzファンがいたのです)と私の4人で「Jazz同好会」を結成することになった。マニアックなだけに結束も固そう…。
なにはともあれ、今回はOffice PartyでBill EvansのCDをかけたKさんの勇気に感謝。
この数日後、Kさん、Nさんと3人で中洲の老舗Jazz喫茶"River Side"に行ったのだが、その話は別のときに書こうかな。
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